1 エキノコックスについて
エキノコックスとは、もともと北海道のキタキツネにいる寄生虫です。北海道では主にキタキツネなどの動物間で拡がっています。
2 エキノコックスに感染した犬について
本年1月~3月に愛知県で捕獲された犬8頭のうち、1頭にエキノコックスの感染が認められました。
感染犬はすでに殺処分され、人への感染防止対策は図られています。
3 エキノコックスの人への感染について
エキノコックスは人と動物に共通する感染症で、日本では、毎年北海道で10人から20人程度の患者報告があります。
エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便により汚染された食物・水などを、人が偶発的に飲み込んで感染します。
一般的に症状が現れるのは、感染してから10年前後です。
エキノコックスは、人の体内では主に肝臓や肺に寄生し、肝不全などの障害を引き起こすことがありますが、人から人への感染はありません。
なお、適切に予防すれば人への感染を心配する必要はありません。
4予防方法
①野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと。
②衣服や靴についた泥はよく落とすこと。
③沢や川の生水は飲まないこと。
④山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること。
⑤犬の放し飼いをしないこと。
5 さらに詳しく
「エキノコックス症の犬」
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/pdf/02-06.pdf
「犬のエキノコックス症対策ガイドライン」
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/05-03.pdf